電波 2019 6 9

 スマートフォン用の電波は、
できれば、1Ghz未満が望ましいのです。
つまり、800Mhzぐらいが、ちょうどよいのです。
 なぜか。
実は、電波は、波の性質がありますが、
周波数が高くなればなるほど直進性が高くなります。
 多くの人は、こう考えるかもしれません。
レーザー光線のように直進性が高い方がよいのではないか。
 もちろん、電波をレーダーとして利用するならば、
直進性が高い方がよいのです。
 しかし、スマートフォンはレーダーではありません。
いつも、スマートフォンを外で使っている場合は、
つまり、スマートフォンを使う時は、
外へ出るというならば、直進性は問題ありません。
 こんな実験しましょう。
体育館で、二人が向かい合っている間に、
幅1メートルのコンクリート製の「ついたて」を立てると、
どうなるでしょうか。
 二人は、会話ができるでしょうか。
コンクリート製の「ついたて」があっても会話はできます。
 人間の声も、直進しますが、
波の性質を持っているうえに周波数が低いので、
「ついたて」の向こう側に回りこんで声が相手に伝わります。
つまり、直進性はダメでも、回析性で音が伝わるのです。
 こうしてみると、
周波数を高くするとデメリットがあるように思えますが、
メリットもあります。
 周波数が高ければ、電波に乗せられる情報量が多くなります。
逆に低ければ、情報量が少なくなります。
 周波数を高くすると、情報量は多くなりますが、
直進性が高くなり、建物の奥では電波が受信できなくなります。
そういう場合は、屋外へ出れば問題ありませんが、面倒でしょう。
 たとえば、モバイルWifiルーターは、
動画を見るには快適ですが、
周波数が高いので、電波の直進性が高く、
建物の奥に入ると電波が入りにくくなります。





















































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